レジ袋有料化後のもやもや

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カーペンターブロック

レジ袋有料化前のもやもやについて書いた。

レジ袋有料化前のもやもや
レジ袋が有料になってから数ヶ月。わたしの勤務先でも、プラスチック製の手提げ袋をはじめとして、ギフト用のプラスチック...

今回はレジ袋が有料になってからのもやもやについて。

私の勤務しているお店は、自分用に買う人もいるけれど、贈り物を買う人も多い。全ての袋が有料になってしばらくは、お客様もかなり戸惑っていた。でも、最近はマイバッグを持ち歩いていて、自分用ならそのまま持ち帰る人が多くなってきた。

そんななか、最近、二組の対照的なご夫婦が来店した。どちらも60〜70代くらいのご夫婦で、贈り物用の商品を持ってカウンターに来た。

1組目のご夫婦は、ラッピングされた商品を数点持ってこられたので、私が、プレゼント用のシールは貼るが、袋は有料になると説明した。奥様が袋を買うかどうか考え始めたところ、隣にいたご主人が「有料? いままで無料だったのに、便乗値上げじゃないか。せこいな!」とイラついた様子で言ってきた。きっとこれまで何度かうちのお店を利用してくれたのだろうが、だからと言って袋を無料にはできない。

そして結局有料の袋はなしで商品だけ買って、帰り際まで「せこいな」を数回繰り返し言いつつ、負のオーラを撒き散らして帰っていった。

数日後にいらしたご夫婦は、パッケージに入った商品を贈り物として数点持ってレジカウンターにやってきた。袋が有料だと話すと、同じように奥様が少し考えはじめた。すると近くにいたご主人が「買えばいいんじゃない」と言い、品物の数だけ袋を購入することになった。

会計のあと、私が商品を袋に入れたりプレゼント用のシールを貼っていると、奥様の方が「いくつもあって悪いから、そのまま渡していただければ家で自分でやりますよ」と私に言ってくれた。そのときレジにほかのお客様がいなかったので、「大丈夫ですよ」と言って全部包んでお渡ししたら、ご夫婦ともにありがとうと笑顔でお帰りになった。

もちろん、カウンターのあたりにはいい気が漂っている。

数日のうちにそんな対照的な二組のご夫婦を接客したから、よけい最初のご夫婦の印象が悪い。

たしかにレジ袋有料化にともなって、うちのお店は便乗値上げをしたのかもしれない。けれど、無料ならたくさんほしいけど、有料ならいらないというそちらがせこいのではないかと思う。

それに、このご主人に限らず、有料になったことでギフト用の数円の袋を買わないことを選択するお客様がかなり増えたことにも少しもやもやする。自分用ではなくて贈り物なんだから、袋代くらいケチらずつけてあげればいいのに、とも思うし、ちょっとしたプレゼントだから袋はいらないということであれば、じゃあいままで持ち帰りの袋の他に渡す際の袋までもらっていたのはなんだったんだ、というもやもやだ。

という話を夫にしたら、袋代を渋るのはケチだからというわけではないと思うと言っていた。3円のものが5円になった場合と、無料だったものが有料になった場合は違うし、有料なら不要だという価値観の違いだろうと言うことだった。まあ、そうなのかもしれない。

お客様は深く考えず、つけてくれるというのならもらおう、というくらいの人が多いのだろうし、自分自身も安いなら買おうかな、とかタダならもらおうかな、という気持ちがまだ抜けきっていないので、あまり人のことばかりも言えないのだけれど。

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