神戸ひとり旅の2日目。
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北野天満神社
ホテルを出て、徒歩で北野天満神社へ向かう。三ノ宮駅を超えてから坂が少しずつきつくなる。これだけの急な坂はここしばらく歩いていないので、けっこう辛い。
北野異人館のひとつ、風見鶏の館のすぐ近くにある。この石段を登って行く。小さいながらも雰囲気がある神社。なでると願い事がかなう牛が飾られている。
北野異人館
風見鶏の館
とうとう念願の神戸北野異人館街に到着。今回は心身ともに健康な状態で観光できそう。
私と異人館とのいままでの関係はこちら

風見鶏の館の入場料500円、萌黄の館の入場料350円が、2館セット券だと650円なので、そのチケットを購入し、まずは風見鶏の館へ。国の重要文化財だそう。
絵になる建物
気に入ったのは、子供部屋。色に統一感があり、ピンクや赤が使われていて女性らしく、かつ落ち着きのある部屋。
萌黄の館
風見鶏の館のあとは、すぐ近くの萌黄の館へ。国指定重要文化財。
建物の色がなんとも美しい。
中に入って、目を引いたのは暖炉。タイルが繊細で美しい。各部屋の暖炉がそれぞれに違うデザインで楽しめた。
ラインの館
萌黄の館から少し歩いてラインの館へ。
入場料が無料なので行ってみたけれど、中はまちあるき案内や、神戸の歴史などの展示がされていて、私には面白くなく、すぐ出てきてしまった。外観を見たり、中で休憩するにはいいのかもしれない。
王子動物園内の旧ハンター邸も含め、いくつか異人館を見たので、異人館めぐりはこれで終了することにした。またいつか神戸に来ることがあったら、今回行かなかった異人館を訪れるかもしれない。
神戸布引ハーブ園
異人館めぐりのあとは、神戸布引ハーブ園をめざす。徒歩でハーブ園山麓駅に向かい、そこからハーブ園があるハーブ山頂駅までロープウェイに乗った。
ハーブ園山頂駅までの片道のロープウェイ料金と、ハーブ園の入園料が一緒になったチケットは950円。往復のチケットもあったが、帰り(下り)は滝が見られるハイキングコースを歩いて降りることにした。
ゴンドラはグループごとに乗るので、広い車内に自分だけ。座席を移動したり、キョロキョロしながら楽しむ。
眼下に望む神戸
ハーブ園山頂駅に到着すると、すぐに神戸布引ハーブ園。先にお土産を買ってから、園内を見て回ることにした。
香りの資料館や、ガラスでできた温室風のグラスハウスなどの建物がある。中を見ながら、敷地内に植えられたたくさんのハーブや花を見て歩く。
グラスハウスの近くでは、ハーブの足湯に入ることができる。このときはレモングラスだったかな。入りたいけどタオルがない!と思ったら、ちゃんと100円で買えるタオルが用意してあった。ここでしばし休憩。
その後も、緑に囲まれながら整備された道を下っていく。園内の数カ所にハンモックが置かれているので、寝転んでみたりもする。
園内を見ながら降りてくると、1時間20分ほどで風の丘中間駅にたどりついた。ここでハーブ園は終了。ここからはハイキングコースを歩き、神戸駅をめざす。
ハイキングコース
ハーブ園山麓駅でもらったハイキングコースの地図を見ながら、進んでいく。途中、野鳥観察所が設置されている「ダム満喫コース」と「ショートカットコース」に別れている。どれくらい時間がかかるかわからないので、ショートカットコースを選んだ。
この写真は、多分ショートカットコースで撮ったもの。わかりにくいかもしれないけど、けっこう細くて急なところがあり、ひやひやしながら下った。
五本松堰堤
ショートカットコースが終わって間も無く、五本松堰堤(布引ダム)があらわれた。
緑が多くて美しい。ダム好きなのでテンションが上がる。
五本松かくれ滝
ダムから少し下ると、今度は五本松かくれ滝が。
もらった地図によると
雨水でダムが満水になり、オーバーフローした時にだけ見られる。普段なかなか見ることができない事から「かくれ滝」と名付けられた。
前日の雨のせいか、普通に見られたし、水の勢いも十分。けっこう大きな滝で、ダムで上がったテンションがさらに上がる。水と緑が気持ちいい!
ダムと五本松かくれ滝に興奮し、浮かれながらさらにハイキングコースを下っていく。下る私もいれば、登ってくる人たちもいる。体力のない私には上りは相当きついと思うので、登ってくる人たちを尊敬の眼差しで見てしまう。
布引の滝
さらに進むと、ハイキングコースの主役、布引の滝があらわれた。
布引の滝は、布引渓流にある4つの滝の総称で、日本三大神滝のひとつだそう。この写真は4つの滝の中のひとつ「雄滝(On-taki)」。高さが43mで、迫力十分。
これを見たあとに五本松かくれ滝を見たら、あまり感動できなかったかもしれない。かくれ滝を先に見てよかった。
それにしても、布引の滝がこんなにすごい滝とは全然知らなかった。滝が好きだからちょっと行ってみよう、くらいのつもりでハーブ園のついでにハイキングコースを歩いてきたのだが、来てよかった。
カファレル神戸北野本店
約1時間ほどハイキングコースを歩いて、新神戸駅に到着した。
そこから徒歩で、カファレル神戸北野本店へ向かう。カファレルは、ヘーゼルナッツとカカオを混ぜ込んだジャンドゥーヤチョコレートで有名なお店。カファレルのチョコレートは知っていたけど、美味しいケーキもあるらしい。
きのう行きたかったお店と、行ったけど好みのものがなかったお店は2点とも休業日。カファレルは東京にもあり、関東に住む私なら行けるけれど、そんなに頻繁に東京に行くわけでもないので、このお店に行くことにした。どうしても美味しいチョコレートケーキが食べたかったから。
本店はカフェスペースもあるけれど、新幹線の中で食べるべく持ち帰りにした。600円ほどのケーキがアイスやフルーツなどと一緒にお皿に盛り付けらると1300円くらいになってしまうのだ。ドリンクも一緒に頼みたいと思うと、1800円ほど。美味しいかどうかわからないケーキセットに1800円払うのは庶民の私には無理。
「チョカポーネ」という、チョコレートとコーヒー、マスカルポーネのティラミスが食べたかったのだけど、これは持ち帰り不可ということでショック。その代わり、店員さんおすすめの「ジャンドゥーヤ」にした。ケーキと一緒にチョコレートも買い、お店をあとにした。
新神戸駅
もう少し観光してもいい時間だったけれど、歩き疲れてくたくたになったので、新神戸駅でおみやげと、新幹線の中で食べるお昼を買って帰途につくことにした。
新幹線にて
新神戸駅の三宮一貫楼で買った叉焼まんとピリパオ(だったかな?)を食べる。叉焼まんはちょっと甘めであまり好みの味ではなかった。ピリパオについては、記憶がない・・・
肉まんを食べたあとは、新幹線の車内販売で買ったコーヒーとともにお待ちかねのカファレルのケーキをいただく。店員さんに説明してもらったときは、ムースと聞いていたので、正直あまり期待していなかった。ムースにあまり魅力を感じないのだ。
ところが、このケーキは違った。カファレルのホームページによると
クリスピーなチョコレート底生地の上にエクストラビターのチョコレートムースとフレッシュなラズベリー、そしてジャンドゥーヤのブリュレが三層に重なったリッチな味わい。カファレルを代表するドルチェです。
とあり、本当にムースなんだけれど、すごく美味しかった。写真を取らなかったことを後悔。
次回東京に行ったら、カファレルでケーキを買ってこよう。そして、また神戸に行ったら、カファレル店内で食べてこようと決めた。
旅のまとめ
ひたすらよく歩いた旅行だった。
1日目は2万1千歩、2日目は2万7千歩歩いた。特に2日目は異人館あたりの坂道がきつかったし、ハイキングコースも歩いた(下りだったけど)。Google Mapの表示に翻弄されて(矢印が行く方向じゃなくて自分に向いたりして)無駄に多く歩いたりもして、次の日からしばらく筋肉痛になるくらい足を使った。
横尾忠則美術館は想像通りだったけれど、少し期待していたハーブ園や異人館、夜景はそれほどでもなかった。代わりにあまり期待せずに行った動物園や布引の滝のハイキングコースが楽しめたし、最後のカファレルのケーキもとても美味しく印象に残った。
すごく大きな出来事がなくても、旅行に行くだけでリフレッシュできるので、また来年、どこかにひとり旅をしたいと思う。
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