以前から少しずつ減らしていながら、完全に処分しきれなかったものがある。
今日は思い切ってそれを処分することにした。
画材を処分
パステル、色鉛筆、水彩色鉛筆。
半分はもともと自分が持っていたもので、半分は父のもの。
父が使っていた画材を、亡くなったあとで実家から持ち帰ったのだ。
父が亡くなってからもう十年以上経っている。
当時は、私もまだ若く、これから使うこともあるかもしれないと思ってもらってきた。
実際に、水彩色鉛筆などは少しだけ使ってみたと思う。
ただ、それが続くことはなく、その後はただ保管していただけだ。
けっこう場所もとるし、使わないものを持っているのはなんとなく気になるものだ。
「使って! 使って!」というものの叫びが聞こえてきそうで。
ここ1〜2年はまったく使っていないし、今後も特に必要だとは思わない。
万が一、万が一にも今後なにかを描きたくなったときには、改めて買えばいい。
パステルを定着させるスプレーやパレット、水入れなど。
これもあわせて処分する。
処分しきれないもの
いまはまったくやっていないが、小学4年生のときから中学1年生のときまで書道教室に通っていた。
それもあって、字を書くことは嫌いではない(上手ではないが)。
そして、画材と同じように、父が中国旅行で買ってきた硯(すずり)を、父亡きあと、実家から持ち帰っていた。
書道からはずいぶん離れてはいるが、いつかやりたいような気がしていたのだ。
しかし、結局使うことなく、年月は過ぎた。
そして、とうとう一年くらい前に、急に墨がすりたくなった。
字が書きたい、というのではなく、ただ硯で墨をすりたいと思ったのだ。
硯は持っているので墨さえ買えばいいのだが、墨をすったらなにか書きたくなるだろうと、筆、半紙、下敷も一緒に買った。
しかし、結局買って帰ってきただけで一度も使っていない。
なにをやってるんだ、私は。
それにしても、ただ墨がすりたいなんて、そのときの私の状態はどうだったのだろう。
ゆったり落ち着いて、ただもくもくと墨をする。
そうしているあいだは日常をわすれられる。
そんな風に思っていたのだろうか。
すごくいそがしいわけではないけど、料理や掃除はしなきゃいけない。
あとは、テレビを見たりして、なんとなく過ぎていく。
仕事は、つらくもないけど面白くもなく、飽きている。
大変ではないけど、打ち込めることもなく、退屈な日常から逃避したかったのかもしれない。
おそろしいことに、これはいまも一緒だ。
仕事をさがしたいのに、あまりの暑さになにもしたくない。
スーツで面接とか、行くまでに倒れてしまいそうだ!
それはともかく、今回は、退屈しのぎになにかを買うのはやめて、不要品の処分にいそしもうと思う。
入れる前に出すのだ。
そして、これから1ヶ月以内にこの書道セットを使って、墨をする!
そして処分するかどうかを決めよう。
もし1ヶ月以内に墨をすることができなければ、そのときはいさぎよく処分しよう。
これから気をつけること
退屈しのぎに、なにかやってみよう、買ってみよう、というのはやめる。
なにかほしくなったら、本当に興味があるのか、退屈しのぎの偽の興味なのかよく考えること。
私の場合、いまのまま同じようなことを繰り返して、何も変わらない気がする。
また、現実逃避して余計なものを増やさないようにしなければ。
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