少し前から本を少なくしようと頑張っていた。それはこれからも続けなければいけないが、もうすぐ古紙回収の日なので、まずはこれらのものを処分。
実用書 9冊、読み物 2冊、小説 2冊、コミックス 2冊の計15冊。
健康に関する実用書はざっくり目を通し、必要なページだけ切り取ってファイリングした(10ページほど)。
小説は基本的に図書館で借りるようにしていて、お気に入りの作家のものしか買わない。だから買ったものは何度か読み返すし、なかなか捨て候補に挙がらない。
その中でも、いまなら手放せるものとまだ取っておきたいものがあるので、それを選別しないといけない。
処分する本の中から数冊ほど紹介する。
「大人のたしなみ美しいペン字練習帳」
以前、文房具の処分の記事でものせた本。

先月、なんだか妙に字が書きたいときがあって、もくもくと練習してすべてのページを終えたので処分する。
たしかペン字練習帳は2冊目。この練習帳がほかのものと違うのは、なぞらないで書く「なぞらず」メソッドという点。
ほかのものはだいたい一文字目と二文字目くらいは薄く印刷された部分をなぞり、そのあとフリーハンドで真似していくものが多いと思う。
その点、この練習帳は最初から最後までまったくなぞらない。お手本と自分の書いた字を比べて自分の文字の改善点を見つけることで上達する仕組みだ。つまり、考えながら練習するのだ。
たしかに書道塾に通っていたときの練習方法もそうだった。お手本を見て、その字に近づくように何度も繰り返して書く。そして書いたものを先生のところに持っていき、指導してもらうの繰り返し。練習帳とは違い、きれいに書くポイントは先生に教えてもらえるが、なぞることはせず、真似をして書く点は一緒だ。
なぞると、いかにきれいになぞるかに集中してしまい、考えながら書くということはしない気がする。
ただ、一度や二度ではなくて何度もなぞることで、字を手の動きとして身体に染み付けることができると思うので、どちらがいいかは一概には言えないかもしれない。
いずれにしろ、練習してもきれいな字が続くのはほんの少しの期間。日々練習してないと、すぐにいままでの自分の字に戻ってしまう。また、やりたくなったらこの類いのものを買って、練習するかもしれない。
「N・P」吉本ばなな著
若い頃吉本ばななの小説が好きだったので、文庫になると買っていた。通勤時や帰省のとき、文庫なら荷物にならずにかばんの中に入れられる。
年々彼女の作品にはひかれなくなり、いまは未読のものを図書館で見かけたら借りて読む程度。手元にあった本も新しいものから手放した。むかしのものは好きなので、数冊残していたがいまはそれも見直し中。一度読んで残すか処分するか検討している。
まず処分することにしたのはこれ。ひっそりした表紙はいつ見てもよい。
「N・P」は自殺・双子・近親相姦などいろんな要素が盛り込まれた内容だ。主要人物は20代の女性3人と男性1人。いままで何度か読み返して面白いと思ってきたはずなのに、今回改めて読んでみたら、以前のようには感じられなかった。
年を重ねて、惹かれる要素が変わってきたのかもしれない。
ただ、暑い夏の描写が印象的なことは以前と変わらなかった。この本を読むと、夏もいいものだ、夏を楽しみたい、と思える。まあこれが書かれた頃の夏の暑さは、いまと違っているけれども。
「哀しい予感」吉本ばなな著
何度も読んだ本だが今回処分することにした。19歳の弥生と、おばのゆきのを中心に描かれる家族と恋の物語。表紙はすっきりしていて、とても印象的な絵。
若いときには気にならなかった部分がいま読むと目についたりして、やはり自分の変化を感じる。まあ書いた方も相当若い頃に書いたんだから仕方ない。でも、むかしの自分を満たしてくれたことは確か。
それに、ゆきのの弟と、おばの教え子、この二人の男の子はいま読んでも魅力的だ。実際にこんな人と恋愛したかった、と少女のような気持ちになってしまう。年をとっても少女漫画の王子様的な男の子に惹かれるアラフィフなり。
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