きのうは出勤日だった。
いまの職場では休憩は3つの時間帯に分かれ、早番の人が1番目と2番目のグループ、遅番の人は2番目と3番目のグループに振り分けられる。その日のメンバーと業務のことを考え、毎日社員がそのグループ分けをしている。
遅番出勤の私は3番目のグループに入っていたので、一番遅い時間帯に休憩に行く予定になっていた。
仕事中、私と同じ遅番出勤の同僚が休憩時間を変わってくれないかと言ってきた。彼女は2番目の時間帯に休憩に出るグループに振り分けられていたのだが、あまりお腹が空いてなくて遅めに休憩に行きたいから、休憩の時間帯を変わってくれないかと言うのだ。
その同僚とは親密とは言えないまでも、決して悪くはなく、気軽に話ができる関係なので、私はすぐに「いいよ」と言った。
しかし、言ってからすぐ考えた。いや、よくないじゃん!、と。
私がいる売り場での夕方から閉店までの時間帯は、早番の人も帰り、お客様も比較的少なく、時間が長く感じることが多い。だから休憩が遅い方が、帰るまでの時間が短く感じられて嬉しいのだ。
休憩の時間を変わってくれと言ってきた彼女ともよくそういう話はしていて、二人一緒に3番目の休憩グループになると、よかったね、と言い合っている。私だって3番目の休憩が好きなのだ。
それなのに、お腹が空いていないから、というどうでもいいように思える理由で彼女と休憩を変わってしまった。返事をしてすぐに、変わりたくなかった自分の気落ちに気づいて後悔した。
思い返してみると、前回も同じ理由で休憩の時間を変わってほしいと言われ、了承していた。
最初は、変わってほしいと言ってきた彼女にもやもやした感情が湧いてきた。お腹が空いてるから遅く行きたいとか、なにわがまま言ってるんだよ、そんなこと言い出したらキリがないじゃないか、と。
でもよく考えてみると、わがままだろうがなんだろうが、彼女が休憩時間を変わってほしいと頼むのは自由だ。言ってはいけないことではない。
でも自分は、そんな頼みごとを考えたこともないし、仮に考えたとしても相手にどう思われるだろうということが気になり、気軽に頼めない。もしかしたら、自分ができないことをできる彼女にイラついたのかもしれない。
逆に考えれば、彼女はその頼みごとをしたからと言って、自分がわがままだとか私に嫌われるとかまったく考えていないのだろう。それは羨ましいことだ。私は人からどう思われるか気になってしまうから。
さらに考えていくと、私は自分自身にも腹を立てていたのかもしれない。
彼女に頼む自由があるように、私にはそれを了承する自由も断る自由もある。なのに、どうしたいかを自分自身に聞きもせずにいい人ぶって、OKと即答したことにもやもやしたようだ。
つまり、どう思われるかを気にして、自分の気持ちを無視し、大事に扱わなかったことに対する怒り自分への怒り。
さて、じゃあ次回はどうするか、それが問題だ。
このあいだも今回も、ほぼ考える間も無く返事をしている。返事の内容はともかく、すぐにイエスかノーで返事をしないことだ。「変わってもらえない?」と聞かれたら、「う〜ん、そうだねえ・・・」と自分に考える時間を与えてみよう。
そして、そのときに、変わりたくないと思ったら、ちゃんと断ってみよう。
とにかく、反射的にいい人ぶった返事をしないように気をつけよう。自分を大事に、自分を大事に・・・。忘れないようにしたい。
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