ミニマリストのブログや本を読むのが大好きで、いつのまにか自分に変な呪いをかけていた。
安いものはだめ
ものが少ない人は、値段が高くて長く使えるお気に入りのものを持っている人が多い(気がする)。
だから安いものは買ってはいけない。
ものが少ないんだから、いいものだけを持たないと!
消耗品ならいいけれど、長く使う食器なんかは100円ショップじゃダメ!
ブサ可愛猫との出会い
あるとき、100円ショップに冷凍ご飯用のタッパーを買いにいった。ネットで調べたら欲しいものが100円ショップにしかなかったのだ。Amazonでも同じものが売っていたのだが、数個パックになっていて、そんなにたくさん必要ではなかった私は100円ショップに買いに行ったのだった。
そこで、すごく自分好みの食器を見つけてしまった!
ブサ可愛の猫のイラストが描かれた食器だ。
100円ショップでの葛藤
店内で食器を見つめながらの私の葛藤。
かわいい!
でも100円ショップの食器なんて使いたくないし買いたくない。
ながく使う食器、安物なんてダメ。
家には質のいいそれなりの値段のものをおかないと!
でもすごくかわいい・・・
ほしい・・・
そんな葛藤を続けたあと、いったん買わずに家に帰り、どうしてもほしかったらまた買いにくることにした。どうせそのお店には仕事の帰りにすぐ立ち寄れる。
呪いをといた猫カップ
そして、100円だろうがなんだろうが、やっぱりほしいという気持ちになり、手に入れた食器がこれ。
直径9.5cmちょっと、高さ5cmほどの手のひらサイズのカップ。独特のイラストなので、可愛いと思う人もいれば、全然可愛くないと思う人もいるだろう。
でも私は見るたびに「かわいい!」と思う。少なめのご飯や、ヨーグルトを食べるのにサイズもちょうどよく、日々愛用しているお気に入りなのだ。
なぜ値段に振り回されるのか
100円だろうが10,000円だろうが、自分が気に入っていればいいのに、100円という値段に振り回されて好きなものを買えなかった。自分の気持ち以上に、高いとか安いとかに支配されていた。
自分に自信がないから、高いものを持つことで自分を高く見せたい気持ちがあったのかもしれないし、ミニマリストはこうあるべき、みたいな形にこだわっていたのかもしれない。
なぜだろう。安いものはダメなんて、そんなことないのに。それに、排水口の袋とか洗濯ネットとかは、100円ショップのものを愛用している。以前使っていた洗濯ネットなんかはキキララのイラストがついていて、ホームセンターで買うものよりかわいいと思って、いつもいい気分で使っていた。
ということは、もともとそんなに高くないものならいいけれども、商品によって値段の幅が広いもの(例えば食器はバッグなど)に対しては、100円ショップでは買いたくないという気持ちがあったのかもしれない。まあ、その考えが間違っているというわけでもない。質と値段がまったくの無関係とは言えないし。
でも、心弾むものをたまたま100円ショップで見つけたとき、安いから買うのをやめようというのも変なはなしだ。なんだか自由じゃない。とらわれている感じ。
自分はどうしたいのか
でもこのブサ可愛のねこのおかげで謎の呪いから解き放たれた。買える範囲で好きなものを選べがいい。いくら高い値段で買っても気に入らないこともある。値段が高くても安くても、お気に入りはお気に入り。
まだまだいろんなことに対して、いい悪いのジャッジや他人と比較しての優劣の思い込みがあるようだ。それがあるから自分の気持ちを優先させられない。
本当はどうしたいのか? 自分の気持ちを見つめるのは難しいけれど、少しずつやっていきたい。
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