先日、ブログに
「これから1ヶ月以内にこの書道セットを使って、墨をする!そして処分するかどうかを決めよう。」と書いた。

ブログで宣言したことは覚えていたが、はて、1週間以内にやるんだったかな、1ヶ月だったかな、というくらい記憶力が落ちている。
きのう時間があったので(きのうだけではないが)、さっそく書道セットを使ってみることにした。
まずはセッティング
墨がはねてもいいように、まず要らない広告をひいた。
そして右手側には硯(すずり)を左手側には書道用の下敷をおき、その上に半紙を乗せた。
筆のおろし方など忘れてしまったが、水でぬらして手でほぐした。
文鎮はないので硯のふたを代わりにして、紙の上部においてみた。
墨をする
父が中国旅行で買ってきた硯(すずり)に水道水を入れ、画材店で買ってきた墨をすってみた。
すっと水になじみ、なんとも滑らかなすりごこちだ。まったく抵抗がない感じ。
私が子供のころの墨は、硬くてひっかかるような部分が混ざっていたりして、もっとざらざらした感触だった気がする。
たまに安い鉛筆を使うと、かすれたような感触の部分があるが、むかしの墨にはそれと同じような感じがあったと思う。
それがいまはこうもスムースな感触とは!
普通の画材店で買ってきた500円ほどの墨なのに、すごい。
さらに墨に変化を感じたことがある。
むかしは墨汁を硯に入れ、それを墨ですり、濃い液体にしてから書いていたような気がする。
墨をするだけでも、けっこう時間がかかったように思う。
今回は墨汁は買ってきていないので、ただの水をすったのだが、するするとしばらくすっているだけで、けっこうな濃さになってきた。
もちろん、しっかりした濃さの黒さになるまでには、それなりの時間がかかるのだろうが、ちょっと家で書いてみる用の濃さにはすぐなった。
以前に比べると、非常に短時間で墨がすれるようだ。
私が書道から離れていた20年以上のあいだに、墨はかなり進化しているのかもしれない。
字を書く
ちょうどパソコンの画面内に、爆笑問題の文字があったので、まずはその四文字を書いてみた。
久しぶりに書いたにしては、まずまずのできだったが、やはりお手本なしに書くのは難しいし、やりがいがない。
その後、特に書きたい言葉もないのでネットで「書道 お手本」などと検索。
出てきた画像をお手本にして、意味がまったくわからない謎の言葉を3枚ほど書いてみた。
墨はよかったが、同じく500円ほどで買った筆はあまりよくなかったようだ。
コシがなく(わたしが水で戻し過ぎてしまったのかもしれないが)、力の入った字が書けなかった。
使って間もなく毛も抜けた。
さらりと終了
計4枚ほど書いて終わりにした。
書道教室に通っていたときは、そのときの課題というものがあり、自分である程度練習したら先生に見せに行き、朱色の筆でなおしてもらう。
そして、再練習してまた先生に見せに行く。
それを2〜3回繰り返して、先生からOKが出たらその日のお稽古は終了となる。
という一連の流れがあったのだが、いまは特に課題があるわけではない。
書きたい言葉があるわけでもない。
つまらなくもないが、またやりたい! と強く思うほどでもない。
書道セットはもうしばらく取っておいて、買ってきた半紙がなくなるまで、ときどき字を書くのもいいかもしれない。
でも片付けは面倒だから、次にやる気が出るのはいつのことやら・・・
下敷が汚れない不思議
私が学生の頃に使っていた下敷は、緑か黒のもので、半紙から染み出た墨がついて、どんどん汚れていった気がする。
今回買うときも濃い色の下敷がほしかったのに、お店には白しかなく、仕方なくそれを買った。
最初は、下敷の下にも汚れ防止に広告をひいたが、広告はもちろん、下敷自体がまったく汚れていなかったのには驚いた。
これは半紙の質がよくなっていて、よく墨を吸うからなのか、それとも、下敷きが進化しているのだろうか。
あるいは、練習量が多くなればいつか汚れるものなのか。
とにかく、自分がしばらく関わっていないあいだに、世の中のいろんなものが進化しているのかもしれない。
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